看護師の女性が、看護学校時代に経験した辛かった病棟実習の話

私は、国立大医学部保健学科看護学専攻卒業生です。
3年生から4年生にかけて、実習に行き、臨床実習は主に付属の大学病院で行いました。

実習で苦労した事

大変だったことは沢山ありますが、実習時間が長く、朝から夕方までありました。
トイレにも中々、行けず、休憩もお昼ご飯の一時間だけです。
実習から帰ってもその日の記録と次の日の準備もあり、社会人として働けば当たり前の勤務形態なのですが、ダラダラして大学生活を送っていた身には正直きつかったです。
後、移動に関して、実習先が付属の大学病院だと学校の敷地内で楽だったのですが、老健や精神科、産婦人科など特殊な実習では同じ市内や遠くの施設、病院などに行かなければならなかったのでそれが大変でした。
1週間の離島実習もかなり大変でした。
荒波に揉まれフェリーで半日かけて移動しただけでも大変だったのに、自衛隊が訓練で泊まるという、だだっ広い虫が沢山いる所に100人近く雑魚寝をし、ストレスで帰ってから帯状疱疹にかかりました。

実習以外に苦労した事は何ですか?

実習以上に大変苦労したのは、人間関係です。
担当の患者さんとの関係や、実習先のスタッフ、看護師さんとの関係が非常に苦労しました。
老健や保健所、自治体の保健センターなど割と仕事に余裕のある所ではスタッフも優しく接してくださるのですが、病院、特に病棟は厳しい看護師さんが多く、実習生にだけやたら厳しく、イヤミも言われたりしました。
たまたま実習中に、カンファレンスがあるという情報を開始直前に得たので、先生に伝えると参加させてもらうよう頼みなさいと言われ、スタッフに申しあげたら「あなたは○○さん(カンファレンスの患者)の何を知っているの?!」と、いきなり怒られた事もありました。
 

これからの実習生に、アドバイスをお願いします

目立たない、素直にスタッフの言うことを聞く、口答えしない、先生や先輩から事前に病院やスタッフの情報収集を行う、体調管理に気をつけ、息抜きしてリフレッシュする事です。
後、病棟ではひとつ言えることがあります。
師長さんを見れば、その病棟がいいか悪いかわかりますね。
率先して師長さんが現場で働いていると良い病棟だと思います。
逆にナースステーションに入り浸り、コールにも出ないような師長さんの病棟は雰囲気が悪いです。